営業を行う際に、顧客の属性データを見せながら説明することがあると思います。Salesforceのバケット機能が使えたらこの数式は入りませんがEditionがEnterPrise以降…。でもバケット項目を使わなくても年齢区分は簡単に出すことができます!そんな方法をご紹介します。

前回作成した年齢を使用するので、まだ作成していない方は先にこちらから作成してください。

年齢区分を算出する数式項目を作っていく

年齢を算出する数式項目を作ったオブジェクトに【項目とリレーション】で「新規」作成します。

ステップ1データ型の選択】データ型を「数式」にします。

ステップ2出力型の選択】【項目の表示ラベル】を「年齢区分」にし、【項目名(API名)】を「Age_group」と設定します。そして、今回は「10代、20代…」と返したいので【数式の戻り値のデータ型】を「テキスト」に設定します。

ステップ3数式の入力】数式の入力を行います。

IF関数とAND関数を使用します。例えば、「10<=年齢<20」ならば「10代」を返し、「20<=年齢<30」なら「20代」を返し・・・と繰り返し、どの値にも適さなければ「それ以上」と返す仕組みです。詳しいIF関数の使い方は前回ご紹介させていただいたのでそちらをご覧ください。【数式】IF関数ISPICVAL関数を使用して選択リストの値によって返す値を変える方法!

IF ( Age__c >= 10 && Age__c <20,
	"10代",
	IF( Age__c >=20 && Age__c <30,
		"20代",
		IF( Age__c >=30 && Age__c <40,
			"30代",
			IF( Age__c >=40 && Age__c <50,
				"40代",
				IF( Age__c >=50 && Age__c <60,
					"50代",
					IF( Age__c >=60 && Age__c <70,
						"60代",
						IF( Age__c >=70 && Age__c <80,
							"70代",
							IF( Age__c >=80 && Age__c <90,
								"80代",
								"それ以上"
								)
							)
						)
					)
				)
			)
		)
	)

上記のものをコピペするとコンパイルエラー(文字が多すぎるよ!)が出るかもしれないので、コピペはこちらのをお使いください↓

IF ( Age__c >= 10 && Age__c <20, "10代", IF( Age__c >=20 && Age__c <30,"20代",IF( Age__c >=30 && Age__c <40,"30代",IF( Age__c >=40 && Age__c <50,"40代",IF( Age__c >=50 && Age__c <60,"50代",IF( Age__c >=60 && Age__c <70,"60代",IF( Age__c >=70 && Age__c <80,"70代", IF( Age__c >=80 && Age__c <90,"80代","それ以上"))))))))

実際の出来上がり

年齢が48歳の方には40代と年齢区分がついています。皆さんも実際に確認してみてください。

最後に

今回、作成した年齢から年齢区分を算出する方法は、顧客の属性データを出すときにとても役に立ちます。この数式はとても汎用性が高くいろいろなところに使えそうですね!また数式を作成するときは、自分が後で見返せる記録用に投稿していこうと思います。